ゼニスブルー



KANDYTOWNが聴きたい。


そう言うと

キャンデイタウンってなに?

と聞き返され驚いたことがある。

自分が好きなものを誰も彼もが

知っているわけではないことは

分かっているつもりなので

とりあえず黙っておいたけれど。



もうすぐ彼らは解散する。

彼らの音楽はこれからも残るから

そこまで感傷的な気持ちにはならない。

ただ今年の夏はひたすら彼らのまたは

そこに所属する誰かの曲を聴いていたので

少しの寂しさが胸を掠める。



そう、夏はひたすらに聴いていたのに

暑さが和らぎ涼しさが増し

朝晩冷えるようになり冬の匂いがしてくると


その気配に覚まされたように

聴く曲も変わってきた。

私は基本音楽を流しっぱなしにしているので

その揺蕩うリズムと自分の内面が

呼応しているようで面白い。

季節によって天気によって

あるいは自分の気持ちによって。

部屋の空気もイヤホンから出る音も変わる。



ここ数日熱心にリピートしているのは

これまた数年前にハマったラッパーで

そのなかのひとりの憂いを含んだリリックと

彼のサ行の発音が好きだ。



特にお気に入りの一曲は

清々しい秋晴れの日によく似合う。

まさに今日のような日に。

この曲を聴くと戻るべき場所に

還ってきたという気持ちになる。

今日も外に出た瞬間、これを聴くべきだと思った。

家を出る直前までスピーカーから

流れていたにも関わらず、である。




音楽に救われる日があるのだなぁと思う。

今年の秋も、冬も

心地良いビートとリリックと愛しのサ行が

私のピンチを救ってくれると確信する。








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